研究所向け局所排気装置おすすめ7社|種類・価格・選び方や法令を徹底解説

研究所におすすめの局所排気装置ってどういうタイプかな?

種類や価格、選び方のポイントも確認してみましょう!

研究所では、有機溶剤や有害ガス、粉じんなど、人体へ影響を与える物質を扱う機会が少なくありません。

こうした有害物質による研究者への曝露や研究室内への拡散を防ぐために重要なのが局所排気装置です。

ドラフトチャンバーをはじめ、卓上型、外付け式、フレキシブルアーム型、ダクト工事を抑えて設置できるタイプなど、用途に応じてさまざまな製品があります。

本記事では、研究所で使用される局所排気装置の種類や選び方、おすすめメーカー7社、関係する法律・規則、導入時の失敗例、導入までの流れについて詳しく解説します。

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目次

工事不要で設置できる局所排気装置|比較表

BA500SBA400TBA400S
BA500SBA400TBA400S
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用途・位置づけ揮発性有機溶剤(VOC)用の小型局所脱臭装置。 揮発性有機溶剤(VOC)用の小型局所脱臭装置。揮発性有機溶剤(VOC)用の小型局所脱臭装置。
主な特徴ダブルの活性炭+HEPAフィルタでVOC成分を強力除去。大容量活性炭フィルター、自動流量制御、液晶画面、温度センサーによる安全運転を搭載。 活性炭+HEPAフィルタの2段構成でVOC・臭気・細かい塵に対応。自動流量制御、液晶画面、温度センサーによる安全運転を搭載。 活性炭+HEPAフィルタの2段構成でVOC・臭気・細かい塵に対応。自動流量制御、液晶画面、温度センサーによる安全運転を搭載。 
施工性ダクト工事不要で、低コスト設置・移動対応。 ダクト工事不要、キャスター付きで移動しやすい。 ダクト工事不要、キャスター付きで移動しやすい。 
寸法(H×W×D)975 × 440 × 515 mm ※公式ではBA500T本体仕様として掲載、BA500Sは基本性能・サイズ同等。 745 × 450 × 515 mm。 745 × 450 × 515 mm。 
重量45 kg ※同上。 25 kg。 25 kg。 
電源・周波数115V・50/60Hz ※同上。 100–240V・50/60Hz。 100–240V・50/60Hz。 
騒音値70 dBA未満(最大風速時)。 70 dBA未満(一般的吸引速度時)。 70 dBA未満(一般的吸引速度時)。 
消費電力1,100W。 1,100W。 1,100W。 
最大ブロワー静圧9,600Pa。 9,600Pa。 9,600Pa。 
最大ブロワー吸引率300㎥/hr(推奨200㎥/hr)。 300㎥/hr(推奨200㎥/hr)。 300㎥/hr(推奨200㎥/hr)。 
一次フィルターC001 BA500用フィルター(活性炭、約21kg)。 H001 プレフィルター(不織布、約0.6kg)。 H001 プレフィルター(不織布、約0.6kg)。 
二次フィルターC002 共通フィルター(活性炭・ガラスファイバー、約18kg、捕集効率99%@0.3μm)。 C002 共通フィルター(活性炭・ガラスファイバー、約18kg、捕集効率99%@0.3μm)。 C002 共通フィルター(活性炭・ガラスファイバー、約18kg、捕集効率99%@0.3μm)。 
向いている使い方の傾向VOC対策をより強めたい現場、発散防止抑制措置対応を重視する現場向き。これはダブル活性炭と公式の機種位置づけからの整理です。 粉じん・臭気・VOCをバランスよく抑えたい汎用用途向き。これはフィルター構成と公式説明からの整理です。 BA400Tと同等サイズ・性能で、ステンレス外装を重視したい現場向き。 

研究所に局所排気装置が必要な理由

研究所では、有機溶剤や有害ガス、粉じんなど人体へ影響を与える物質を取り扱うケースがあります。局所排気装置を適切に設置することで、研究者への曝露を抑えるとともに、安全で快適な研究環境を維持できます。

有機溶剤や有害ガスによる研究者の健康被害を防ぐため

研究所では、アセトンやトルエン、キシレン、メタノールなどの有機溶剤をはじめ、研究内容によってさまざまな化学物質を使用します。揮発した蒸気や有害ガスを研究者が吸い込むと、頭痛やめまい、吐き気、粘膜への刺激などにつながる可能性があります。

物質によっては長期間の曝露による健康影響にも注意が必要です。局所排気装置を発生源の近くへ設置し、有害物質が研究者の呼吸域へ到達する前に吸引・捕集することで、曝露リスクを低減できます。使用する化学物質のSDSを確認し、その性質に適した排気設備を選ぶことが重要です。

有害物質が研究室内へ拡散するのを防ぐため

有機溶剤の蒸気や有害ガスを発生源で捕集できなければ、研究室内の空調や人の移動によって生じる気流に乗り、室内全体へ拡散する恐れがあります。一つの実験台で発生した物質であっても、周囲で別の作業をしている研究者まで曝露する可能性があります。

局所排気装置は、有害物質が室内へ広がる前に発生源付近で吸引するための設備です。ドラフトチャンバーのような囲い式であれば、発生した蒸気やガスを内部へ封じ込めながら排気できます。実験を行う本人だけでなく、研究室全体で働くスタッフの安全を確保するためにも重要な設備です。

化学物質による慢性的な曝露リスクを低減するため

化学物質による健康被害は、高濃度の物質を一度に吸い込んだ場合だけに起こるものではありません。低濃度であっても、日常的な実験で繰り返し化学物質へ曝露することで、慢性的な健康影響につながる可能性があります。研究所では同じ溶剤や試薬を数か月、数年間にわたって使用するケースも多いため、長期的な曝露対策が重要です。

「臭いが少ないから安全」と感覚だけで判断するのではなく、発生源付近で継続して吸引・処理する環境を整えましょう。局所排気装置を適切に運用することで、研究者の長期的な健康管理と安全な作業環境の維持につながります。

労働安全衛生法や有機則・特化則などへ対応するため

研究所で取り扱う化学物質や作業内容によっては、労働安全衛生法に加えて、有機溶剤中毒予防規則や特定化学物質障害予防規則などへの対応が必要です。対象となる業務では、発散源を密閉する設備や局所排気装置、プッシュプル型換気装置などの設置が求められる場合があります。

また、設備を設置するだけでなく、所定の性能を維持しながら運用することも重要です。適用される法令や必要な設備は、使用する物質や作業方法によって異なります。SDSや関係法令を確認し、不明な場合は局所排気装置メーカーや専門業者、所轄の労働基準監督署などへ相談しましょう。

研究施設全体の安全性と作業環境を維持するため

局所排気装置は、特定の研究者だけではなく、研究施設全体の安全な作業環境を維持する役割があります。薬品の臭気や有害な蒸気が研究室内へ広がれば、直接実験を行っていないスタッフにも影響を与える可能性があります。

また、研究室から廊下や隣接する部屋へ汚染空気が流出すれば、研究に関係しない職員まで曝露する恐れがあります。局所排気装置と研究室全体の空調・給排気設備を適切に組み合わせ、有害物質を発生源付近で処理することが大切です。研究者の安全確保だけでなく、施設全体を快適に保つという観点からも適切な排気環境を整えましょう。 

排気装置コンシェルジュ

有機溶剤や有害ガスから研究者を守り、有害物質の拡散防止や慢性曝露リスクの低減、法令遵守、安全な研究環境の維持に欠かせません。 

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研究所で使用される局所排気装置の種類

研究所で使用される局所排気装置には、ドラフトチャンバーや卓上型、ダクトレス型、外付け式などがあります。有害物質の発生状況や実験内容によって適した方式が異なるため、それぞれの特徴を理解しましょう。

ドラフトチャンバー・ヒュームフード

ドラフトチャンバーは、化学実験で発生する有害ガスや蒸気、粉じんなどを囲い込んで排気する代表的な局所排気装置です。ヒュームフードと呼ばれることもあり、前面の開口部から内部へ空気を吸い込むことで、有害物質が研究者側へ流出するのを抑えます。有機・無機分析、試薬の調製、溶剤を使用する実験など、幅広い研究用途で利用されています。

一般的なダクト式では、吸引した空気をダクトによって屋外へ排出するため、排気ファンやダクト工事が必要です。扱う薬品によっては、スクラバーや活性炭などの排ガス処理設備を組み合わせることもあります。

卓上型局所排気装置

卓上型局所排気装置は、既存の実験台や作業台などの上へ設置して利用するコンパクトな設備です。一般的な床置き型ドラフトチャンバーと比較して設置スペースを抑えやすいため、研究室が狭い場合や、特定の実験スペースだけに局所排気設備を追加したい場合に適しています。少量の薬品を使用する分析や調製作業などにも利用できます。

ただし、小型であればどのような作業にも利用できるわけではありません。使用する薬品に対する材質の耐性や必要な制御風速、排気風量などを確認し、実験内容に適した性能を備えているかメーカーへ確認した上で導入することが重要です。

ダクトレス局所排気装置

ダクトレス局所排気装置は、吸引した有害物質を活性炭などのフィルターで処理し、浄化した空気を室内へ戻す方式です。屋外へ排気するための大型ダクト工事を必要としない製品もあり、建物への大規模な改修が難しい既存研究室でも導入しやすいことがメリットです。また、研究室のレイアウト変更や移転時にも比較的対応しやすいでしょう。

ただし、フィルターですべての化学物質を処理できるわけではありません。使用する薬品とフィルターの適合性や交換周期を確認する必要があります。法令上必要な設備の代替として使用する場合には、適用条件や必要な手続きについて個別に確認しましょう。

外付け式局所排気装置

外付け式局所排気装置は、有害物質の発生源をドラフトチャンバーのように囲い込むことが難しい場合に、発生源の近くへ吸引フードを配置して使用する方式です。側方吸引型、下方吸引型、上方吸引型などがあり、有害物質の発生位置や移動方向、作業者の姿勢などに合わせて設計します。

囲い式と比べると周囲の気流の影響を受けやすく、フードと発生源の距離が離れるほど捕集能力が低下します。そのため、必要な制御風速や排気量を計算し、適切な位置へ設置することが重要です。装置の形状だけではなく、実際の作業環境まで踏まえた設計が求められます。

プッシュプル型換気装置

プッシュプル型換気装置は、一方から清浄な空気を送り出す「プッシュ」と、反対側で空気を吸い込む「プル」を組み合わせて一定方向の気流をつくり、有害物質を吸引側へ誘導する設備です。発生源をドラフトチャンバーで完全に囲い込むことが難しい大型設備や、比較的広い範囲で有害物質が発生する作業などで利用されます。

作業スペースを確保しながら排気できることが特徴ですが、吹き出し側と吸い込み側の風量バランスが適切でなければ、有害物質を十分に捕集できません。研究設備の大きさや作業範囲に応じて、専門業者による気流設計を行うことが重要です。

フレキシブルアーム型局所排気装置

フレキシブルアーム型局所排気装置は、自由に位置や角度を変更できるアームの先端に吸引フードを取り付け、発生源のすぐ近くから有害物質を吸い込む方式です。少量の薬品を使用する実験や、はんだ作業など、発生位置が比較的小さく明確な作業に適しています。アームを動かせるため、一つの設備を複数の作業で利用しやすい点もメリットです。

一方、吸引口を発生源から離してしまうと捕集性能が低下します。また、空調などによる横風の影響も受けやすいため注意が必要です。使用時のフード位置や作業方法をあらかじめルール化し、適切な位置で使用できるようにしましょう。

排気装置コンシェルジュ

研究内容や化学物質に応じて、ドラフトチャンバーからダクトレス型、卓上型まで最適な局所排気装置を選ぶことが重要です。  

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研究所におすすめの局所排気装置3選

研究所で有機溶剤やVOCなどへの対策を行う場合、従来型ドラフトチャンバーに加えて、大掛かりなダクト工事を抑えて設置できる小型局所脱臭装置も候補になります。ここではBAシリーズの3製品を紹介します。

BA500S(高性能な主力モデル)

BA500Sは、有機溶剤の揮発成分やVOCなどへの対策に利用できる高性能な小型局所脱臭装置です。活性炭を使用した複数段のフィルターによって対象物質を捕集し、自動流量制御やフィルター状態を確認できる液晶画面などを備えています。キャスター付きのため研究室内で移動させやすく、大規模な屋外排気ダクト工事を避けたい施設にも導入しやすい点が特徴です。

BAシリーズの中でも本格的な有機溶剤・VOC対策を行いたい場合に検討しやすい主力モデルです。法令上必要な局所排気設備の代替として利用する場合は、対象作業や使用物質に応じてメーカーや所轄機関へ確認しましょう。

BA400T(汎用的なバランスモデル)

BA400Tは、活性炭やHEPAフィルターを活用してVOCや微粒子などを捕集する小型局所脱臭装置です。大型のドラフトチャンバーと比較するとコンパクトで、キャスターによって必要な場所へ移動できるため、研究室内の複数の作業場所で利用したい場合にも適しています。ダクト工事を行わず設置しやすいことから、既存研究室へ有機溶剤や臭気への対策を追加したい場合にも候補となるでしょう。

また、性能とサイズのバランスに優れ、さまざまな実験環境へ導入しやすいモデルです。ただし、使用する薬品や法令上必要な設備条件に適合するかについては、事前に専門業者へ確認しましょう。

BA400S(コンパクトな標準モデル)

BA400Sは、研究所や実験室で発生するVOCや臭気などを捕集するためのコンパクトな局所脱臭装置です。活性炭とHEPAフィルターを組み合わせた構成で、有機溶剤を使用する小規模な作業スペースなどへの設置を検討できます。本体にはキャスターが付いているため、必要に応じて研究室内を移動させられることも特徴です。

また、一般的なドラフトチャンバーのように大掛かりな排気ダクト設備を設置しにくい研究室でも導入しやすいでしょう。既存施設へ後付けでVOC対策を行いたい場合や、スペースを抑えて設備を設置したい場合に検討しやすい標準モデルです。 

排気装置コンシェルジュ

研究用途や設置スペースに合わせて、高性能・バランス・コンパクトの3モデルから最適な局所排気装置を選びましょう。 

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研究所向け局所排気装置メーカーおすすめ7社

研究所向け局所排気装置を扱う会社には、ドラフトチャンバー専門メーカーから研究施設全体を設計できる企業まであります。研究内容、使用薬品、設置環境、予算などを整理した上で複数のメーカーを比較しましょう。

ベリクリーンエア

おすすめポイント
・工事の負担を抑えて導入しやすいVOC対策製品を展開
・BA500SやBA400シリーズなど用途に合わせて選択できる
・既存研究室への追加設置を検討しやすい

ベリクリーンエアは、VOC除去装置や業務用空気清浄機、集じん・脱臭関連機器などを展開しているメーカーです。研究室向けにはBA500SやBA400S、BA400Tなど、活性炭やHEPAフィルターを使用して有機溶剤由来のVOCや臭気などを捕集する製品を取り扱っています。

大型の屋外排気ダクトを必要としない製品もあるため、既存建物への大規模な工事を避けたい研究施設にも検討しやすいでしょう。ドラフトチャンバーの新設が難しい場合や、特定の実験スペースへ局所的なVOC対策を追加したい場合に相談しやすいメーカーです。

項目内容
依頼費用目安要問い合わせ
会社所在地大阪府大阪市
依頼がおすすめな方ダクト工事の負担を抑えてVOC・有機溶剤対策を行いたい方

株式会社ダルトン

おすすめポイント
・研究施設向け局所排気装置のラインナップが豊富
・卓上型やダクトレス、フレキシブルフードなどに対応
・研究施設全体の給排気や設備計画まで相談しやすい

株式会社ダルトンは、大学や企業研究所をはじめとする研究施設向け設備を幅広く展開しているメーカーです。局所排気設備では一般的なドラフトチャンバーだけでなく、低風量型、卓上型、ダクトレス型、フレキシブルフードなど、さまざまな作業環境へ対応する製品を取り扱っています。

また、実験台や排ガス処理設備、空調・給排気システムなども扱っているため、局所排気装置単体ではなく研究室全体の設備計画を相談できることも強みです。研究所の新築や大規模改修など、研究環境を総合的に設計したい場合におすすめです。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地東京都中央区
依頼がおすすめな方局所排気設備から研究施設全体の環境設計まで相談したい方

オリエンタル技研工業株式会社

おすすめポイント
・研究施設の総合エンジニアリングに対応
・ヒュームフードやダクトレス製品を展開
・研究所の新設やリノベーションまで相談できる

オリエンタル技研工業株式会社は、研究施設の設計やリノベーション、研究設備の開発・製造などを行っている総合エンジニアリング会社です。研究所向けにはヒュームフードをはじめ、ダクトレス方式の設備なども展開しています。単純に局所排気装置を購入するだけでなく、研究者の動線や実験機器の配置、給排気システム、空調などを含めて研究施設全体を設計できる点が特徴です。

大学や企業研究所、公的研究機関などで新しい研究施設を建設する場合や、既存研究所を大規模にリノベーションする場合に、設備全体をまとめて相談したい方へおすすめです。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地東京都千代田区
依頼がおすすめな方研究所の設計・改修から局所排気設備までまとめて依頼したい方

株式会社協立製作所

おすすめポイント
・ドラフトチャンバーなどを設計・製造
・特殊寸法や使用薬品に合わせた特注対応を相談できる
・設計から設置施工までまとめて依頼しやすい

株式会社協立製作所は、ドラフトチャンバーやスクラバーなどの研究施設向け排気設備を取り扱うメーカーです。一般的なドラフトチャンバーだけでなく、卓上型や大型設備に対応したタイプなど、作業内容に応じた設備を相談できます。

使用する化学物質に応じてステンレス、PVC、PPなどの材質を検討でき、既製品では対応しにくい特殊寸法の設備についても相談可能です。また、排ガス処理設備やプッシュプル型換気装置などを組み合わせた設備設計も検討できます。標準的な製品では対応できない特殊な研究環境や、大型の実験装置を使用する研究施設におすすめです。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地東京都千代田区
依頼がおすすめな方特注ドラフトチャンバーや排ガス処理設備を導入したい方

株式会社日本医化器械製作所

おすすめポイント
・ドラフトチャンバーや局所排気設備を展開
・研究内容に合わせたオーダーメイドを相談できる
・スクラバーなど排ガス処理設備も取り扱う

株式会社日本医化器械製作所は、研究設備や環境制御機器などを手掛けているメーカーです。研究所向けにはドラフトチャンバー、局所排気設備、スクラバー、脱臭装置などを取り扱っています。使用する化学物質や研究内容、設置スペースに応じて仕様を相談しやすく、既製品では対応しにくい研究設備についても検討できます。

局所排気装置だけでなく、排気された有害ガスを処理するための設備まで相談できることもメリットです。酸やアルカリ、有機溶剤などを使用する研究所で、材質や排気方式を細かく設計したい場合におすすめのメーカーといえるでしょう。

項目内容
依頼費用目安要見積もり
会社所在地大阪府大阪市
依頼がおすすめな方オーダーメイドの局所排気・排ガス処理設備を導入したい方

アズワン株式会社

おすすめポイント
・ドラフトチャンバーや簡易ドラフトを幅広く取り扱う
・卓上型から比較的大型の設備まで比較できる
・既製品を中心に価格やサイズを比較しやすい

アズワン株式会社は、研究用機器や科学機器を幅広く取り扱っている企業です。研究設備ではドラフトチャンバー、簡易ドラフト、卓上型排気設備、排気ファンなど、多数の製品を取り扱っています。さまざまなメーカーや仕様の設備を比較できるため、「研究室に設置できるサイズから選びたい」「予算に応じて複数の候補を比較したい」といったニーズにも対応しやすいでしょう。

フルオーダーで研究施設全体を設計するというより、既製品の中から適した設備を比較して導入したい場合に向いています。小規模研究室や大学の実験室などで局所排気設備を追加したい方にもおすすめです。

項目内容
依頼費用目安数十万円~、製品・仕様により異なる
会社所在地大阪府大阪市
依頼がおすすめな方多数の既製品からサイズや価格を比較して選びたい方

株式会社島津理化

おすすめポイント
・研究施設向けドラフトチャンバーを取り扱う
・局所排気だけでなく給排気制御も相談できる
・研究室全体の安全性や省エネまで考えた設備計画が可能

株式会社島津理化は、研究設備や理化学機器を幅広く展開する企業です。研究施設向けにはドラフトチャンバー、卓上排気フード、アーム式排気設備、プッシュプル型換気設備などを取り扱っています。

また、局所排気装置だけでなく、研究室内の給排気バランスや空調制御を考慮したシステムも相談できます。複数台のドラフトチャンバーを設置する研究所では、排気量が増えるほど空調負荷も大きくなるため、研究室全体のエアバランスを考慮した設計が重要です。局所排気設備と省エネルギーの両方を考えて研究施設を整備したい場合におすすめです。

項目内容
依頼費用目安要問い合わせ
会社所在地東京都千代田区
依頼がおすすめな方局所排気と研究室全体の給排気制御をまとめて検討したい方
排気装置コンシェルジュ

 研究用途や設置環境に合わせて、実績・技術力・サポート体制に優れたメーカーから最適な局所排気装置を選びましょう。 

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研究所向け局所排気装置の選び方

局所排気装置は単純に吸引力が強い製品を選べばよいわけではありません。使用する化学物質や発生状態、フード形状、材質、必要な風量などを総合的に判断し、研究内容に適した設備を選びましょう。

使用する有機溶剤・化学物質の種類に適しているか

局所排気装置を選ぶ際は、まず研究所で使用する化学物質を整理する必要があります。アセトンやトルエンなどの有機溶剤と、塩酸や硝酸などの酸では、設備に求められる材質や排ガス処理方法が異なります。ダクトレス型の場合には、対象物質をフィルターによって十分に吸着できるかを確認することも重要です。

使用予定の試薬についてSDSを確認し、揮発性、腐食性、毒性、引火性などを把握した上で設備を選びましょう。また、現在使用している薬品だけではなく、将来的な研究内容の変更もメーカーへ伝えておけば、長期間利用できる設備を選定しやすくなります。

ガス・蒸気・粉じんなど発生する有害物質に対応しているか

研究作業で発生する有害物質には、ガス、蒸気、ミスト、粉じんなどさまざまな状態があります。それぞれ空気中での動きや必要な捕集方法が異なるため、発生物質に適した設備を選ぶことが重要です。有機溶剤の蒸気であればドラフトチャンバーや活性炭を利用した設備が候補になりますが、粉じんを扱う場合にはHEPAフィルターや集じん装置などが必要になることがあります。

また、酸性・アルカリ性ガスではスクラバーを組み合わせるケースもあります。一つの研究所で複数の物質を扱う場合は、混合した状態で安全に処理できるかまで確認して設備仕様を決めましょう。

必要な制御風速・排気風量を確保できるか

局所排気装置では、有害物質が研究者側へ流出しないよう適切な制御風速と排気風量を確保することが重要です。有機溶剤中毒予防規則では、フードの形式によって必要な制御風速の基準が定められています。

ただし、使用する化学物質や適用される法律・規則によって必要な性能は異なり、すべての局所排気装置に同じ基準が適用されるわけではありません。また、カタログ上の最大風量が大きくても、実際の作業位置で必要な吸引性能を確保できなければ十分ではありません。対象物質と作業方法をメーカーへ伝え、必要な排気性能を計算してもらいましょう。

作業内容に合ったフード形状になっているか

局所排気装置の捕集性能は、フードの形状や配置によって大きく左右されます。有害物質の発生源を囲える場合はドラフトチャンバーのような囲い式が適しています。一方、大型機器を使用して発生源を囲うことが難しい場合は、外付け式やプッシュプル型が適することがあります。

また、小さな容器から局所的に蒸気が発生する作業では、フレキシブルアーム式が便利です。設備の価格やサイズだけで方式を決めるのではなく、研究者の姿勢、実験器具の位置、物質が発生する場所、作業中の動きなどをメーカーへ伝えた上で、捕集しやすいフード形状を設計することが重要です。

耐薬品性・耐酸性に優れた材質を選ぶ

ドラフトチャンバーの内装や作業面、ダクトなどは、使用する化学物質に耐えられる材質を選ぶ必要があります。研究設備ではステンレス、PVC、PP、セラミック、耐薬品性樹脂などが利用されていますが、すべての薬品に対応できる万能な材質はありません。

使用する酸や有機溶剤、濃度、温度などによって適した素材は変わります。適切でない材質を使用すると、腐食や劣化によって設備の寿命が短くなったり、有害物質の漏えいにつながったりする恐れがあります。研究で使用する主な薬品をメーカーへ伝え、長期間安全に使用できる材質を選定してもらいましょう。 

排気装置コンシェルジュ

使用する化学物質や有害物質、必要風量、フード形状、耐薬品性を確認し、研究内容に適した局所排気装置を選びましょう。 

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研究所の局所排気装置に関係する法律・規則

研究所で局所排気装置を導入する際は、労働安全衛生法を基本として、有機溶剤中毒予防規則、特定化学物質障害予防規則、粉じん障害防止規則などを確認する必要があります。

労働安全衛生法

労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境を形成することを目的とする法律です。研究所で化学物質を使用する場合も対象となり、化学物質によるリスクを評価した上で適切な対策を行う必要があります。局所排気装置については、使用する物質ごとの特別規則などによって、設置や性能、維持管理に関する具体的な要件が定められています。

そのため、研究所で使用する化学物質を整理し、どの規則が適用されるのかを確認することが重要です。また、設備によっては定期自主検査や記録の保存などが求められるため、導入後の維持管理まで含めて計画しましょう。

有機溶剤中毒予防規則

有機溶剤中毒予防規則は、有機溶剤による中毒や健康障害を予防するために設けられた規則です。対象となる有機溶剤業務を屋内で行う場合などには、発散源を密閉する設備や局所排気装置、プッシュプル型換気装置などを設ける必要があるケースがあります。

また、局所排気装置ではフード形式に応じて制御風速が定められており、必要な性能を維持しながら稼働させなければなりません。対象となる設備には定期自主検査が求められる場合もあります。研究所で有機溶剤を使用する場合は、試薬が規則の対象に該当するかだけでなく、使用量や作業環境も含めて確認しましょう。

特定化学物質障害予防規則

特定化学物質障害予防規則は、特定化学物質による健康障害を防止するための規則です。対象となる物質を取り扱う研究作業では、発散源を密閉する設備や局所排気装置、プッシュプル型換気装置などによる対策が必要になる場合があります。

さらに、物質によっては排気中の有害物質を処理する除じん設備や排ガス処理設備が必要です。有機則と同じ制御風速を一律で適用するものではなく、対象物質ごとの抑制濃度や設備要件などを確認する必要があります。研究所で使用している試薬が特化則に該当する場合は、専門業者などへ相談し、必要な設備仕様を確認しましょう。

粉じん障害防止規則

粉じん障害防止規則は、粉じんを長期間吸入することで発生する健康障害を防ぐための規則です。研究所でも粉体材料や鉱物、セラミックスなどを取り扱う研究によっては、対象となる作業が含まれる可能性があります。特定の粉じん発生源では、密閉設備や局所排気装置、プッシュプル型換気装置などによる対策が必要になる場合があります。

粉じん対策では単純に空気を吸い込むだけでなく、適切な集じん装置を組み合わせることも重要です。また、粉じんの粒径や性質によって必要なフィルター性能も変わります。作業内容を確認した上で、粉じんの種類に適した排気・集じん設備を選びましょう。 

排気装置コンシェルジュ

労働安全衛生法や有機則・特化則・粉じん則を確認し、法令に適合した局所排気装置の設置・管理を行うことが重要です。 

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研究所向け局所排気装置の導入でよくある失敗

局所排気装置は、高性能な設備を設置すれば必ず安全になるわけではありません。薬品への適合性や必要風量、研究室全体の給排気、メンテナンスまで考えて導入しなければ本来の性能を発揮できない場合があります。

使用する薬品を確認せずに装置を選んでしまう

局所排気装置選びで避けたい失敗の一つが、研究で使用する薬品を整理せず設備を購入してしまうことです。同じドラフトチャンバーでも、使用できる薬品は内装材や作業面、ダクト、フィルターなどによって異なります。酸を使用するにもかかわらず耐食性の低い設備を選べば、短期間で腐食する恐れがあります。

また、ダクトレス型では対象薬品をフィルターが十分に吸着できなければ安全性を確保できません。設備を選ぶ前に使用薬品とSDSを一覧化し、濃度や使用量、加熱の有無などまでメーカーへ伝えて、装置との適合性を確認しましょう。

必要な排気風量を確保できていない

局所排気装置の排気風量が不足すると、有害ガスや溶剤蒸気を十分に捕集できず、研究者側へ漏れ出す可能性があります。特に外付け式は、吸引口と有害物質の発生源が離れるほど捕集性能が大きく低下します。また、ドラフトチャンバーでも前面扉を必要以上に開ければ開口面積が増加し、必要な制御風速を確保できなくなるケースがあります。

そのため、最大風量だけを見て製品を選ぶのではなく、実際のフード形状や開口面積、ダクト抵抗などを考慮した計算が必要です。設置後も風速を測定し、設計された性能が確保できているか確認しましょう。

研究室全体の給気と排気のバランスを考慮していない

ダクト式の局所排気装置では、研究室内から大量の空気を屋外へ排出します。その分の空気を適切に供給できなければ、研究室が過度な陰圧になり、ドアが開けにくくなったり、廊下などから大量の空気が流入したりする可能性があります。

一方、給気の位置が不適切でドラフトチャンバー前面へ強い風が吹くと、吸引気流が乱れて有害物質が外へ漏れる原因になる場合があります。研究室へ複数の局所排気装置を設置すると排気量も大きくなるため、装置単体ではなく空調・給気設備を含めたエアバランスを考えて設計することが重要です。

ダクト経路を考慮せずに設置場所を決めてしまう

ダクト式の局所排気装置では、装置から屋外排気口まで排気ダクトを通す必要があります。実験作業のしやすさだけで設置位置を決めると、ダクトが長くなったり曲がりが増えたりして排気抵抗が大きくなる可能性があります。その結果、必要な排気量を確保するために大型のファンが必要となり、設備費や電気代が増えることがあります。

また、建物の梁や配管、既存空調設備などによって予定していたルートにダクトを通せないケースもあります。局所排気装置の配置を決める段階から設備会社へ相談し、効率的な排気経路を確保できる場所を検討しましょう。

将来の研究内容変更を想定していない

研究所では、数年後に研究テーマが変更されたり、新しい薬品や装置を使用したりすることがあります。現在の研究だけを基準に局所排気装置を選ぶと、研究内容が変わった際に設備を交換しなければならない可能性があります。

また、研究者の増員や新しい実験機器の導入によって、ドラフトチャンバーの台数や作業スペースが不足することもあります。導入時には今後予定されている研究テーマや設備計画もメーカーへ共有しておくとよいでしょう。また、レイアウト変更の可能性が高い研究室では、可搬型やダクトレス型の設備を一部採用するなど、柔軟に変更できる構成も検討できます。

本体価格だけを比較して工事費や維持費を確認していない

局所排気装置の導入費用には、装置本体だけでなくさまざまな費用が含まれます。ダクト式ドラフトチャンバーでは排気ファンやダクト、電気工事、給排水工事、スクラバーなどが必要になる場合があります。

また、導入後には定期自主検査や部品交換などの維持費も発生します。一方、ダクトレス型は大規模な工事費を抑えやすいものの、活性炭やHEPAフィルターなどを定期的に交換する費用が掛かります。本体価格が安くても維持費が高くなるケースがあるため、初期費用だけで比較するのは避けましょう。導入後5年程度を想定し、総保有コストで比較することが大切です。

定期点検やフィルター交換を行わずに使用し続ける

局所排気装置は、設置しただけで永続的に同じ性能を維持できるわけではありません。ダクト内の汚れやファンの劣化、フードの破損などによって、時間の経過とともに排気性能が低下する可能性があります。

また、ダクトレス装置ではフィルターが有害物質を吸着できる量に限界があり、交換時期を過ぎれば十分な処理性能を得られなくなる恐れがあります。法令上の対象となる局所排気装置では定期自主検査が必要になる場合もあります。導入時に点検周期やフィルター交換時期を確認し、研究施設内で記録・管理できる体制を整えることが重要です。

排気装置コンシェルジュ

 薬品や排気条件、設置環境、維持費まで総合的に確認し、導入前の計画と定期メンテナンスを徹底することが重要です。

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研究所へ局所排気装置を導入する流れ

研究所へ局所排気装置を導入するときは、最初に使用する化学物質や研究内容を整理します。その後、装置形式や設置場所を検討し、法令対応や届出を確認しながら導入を進めましょう。

STEP
使用する化学物質・研究内容を整理する

まずは研究所で使用する化学物質と作業内容を一覧化しましょう。物質名だけでなく、濃度、使用量、使用頻度、加熱の有無、実験時間などまで整理しておくと、必要な局所排気設備を判断しやすくなります。それぞれの薬品についてSDSを確認し、毒性、揮発性、引火性、腐食性なども把握しましょう。

既存研究室への導入であれば、現在の研究だけではなく今後予定している研究テーマについても整理しておくことがおすすめです。この段階で適用される有機則や特化則などの法令を確認しておけば、設備発注後に仕様変更が必要になるリスクを抑えられます。

STEP
必要な局所排気装置の種類を検討する

使用する化学物質と作業内容を整理したら、それに適した局所排気装置の種類を検討します。有害物質の発生源を囲い込める場合はドラフトチャンバー、囲い込みが難しければ外付け式やプッシュプル型が候補になります。少量のVOCや臭気への対策であれば、卓上型やフィルターを使用する小型装置などを検討できる場合があります。

ただし、ダクトレス型や小型脱臭装置が法令上必要な局所排気設備を自動的に代替できるわけではありません。使用物質と適用法令を確認しながら、メーカーや専門業者と相談して適切な方式を選びましょう。

STEP
研究室の設置スペースや排気経路を確認する

必要な設備形式が決まったら、研究室内に設置できるスペースがあるか確認します。本体寸法だけでなく、前面で作業するスペースや扉の開閉、メンテナンスを行うスペースも必要です。ダクト式の場合は、装置から屋外排気口までのダクト経路も確認しましょう。

天井内には梁や空調設備、給排水配管などが設置されていることがあり、希望する場所へダクトを通せない場合があります。スクラバーや大型ファンを設置する場合には、屋外や機械室のスペースも必要です。現場調査を行い、設備本体と周辺工事の両方を含めて設置可能か判断しましょう。

STEP
複数メーカーへ相談・見積もりを依頼する

設置条件が整理できたら、複数の局所排気装置メーカーへ相談して見積もりを取得しましょう。同じ研究内容でも、一般的なドラフトチャンバー、低風量型、ダクトレス型などメーカーごとに異なる提案を受けられる場合があります。見積もりでは本体価格だけではなく、ダクト、排気ファン、スクラバー、電気工事、設置作業、保守点検などを含めた総額を確認することが重要です。

また、なぜその排気量やフード形式が必要なのか、設計根拠についても説明してもらいましょう。2~3社程度を比較すれば、自社に必要な設備と適切な価格帯を判断しやすくなります。

STEP
制御風速や排気風量を含めて設備仕様を決定する

メーカーから提案を受けた後は、装置のサイズや材質だけでなく、制御風速や排気風量を確認して最終仕様を決定します。必要な性能は、使用する化学物質や適用法令、フード形状、開口面積などによって異なります。

また、排気量を大きくすれば必ず安全性が向上するわけではありません。過剰な排気は空調負荷を増加させ、研究施設の電気代や給気設備のコストを増やす原因になります。法令や作業上必要な性能を満たしながら、効率的に有害物質を捕集できる設備仕様を設計しましょう。将来的な研究内容の変更も考慮しておくことが大切です。

STEP
必要な届出を行って設置工事を実施する

使用する化学物質や設置する設備によっては、局所排気装置の工事前に労働基準監督署などへの届出が必要になる場合があります。設備によっては工事開始前に一定の期間を設けて計画を提出する必要があるため、装置を発注してから確認するのではなく、設計段階で届出の要否を確認しておくことが大切です。

届出には設備図面や排気性能に関する資料などが必要になる場合があります。メーカーや施工会社が届出に必要な資料作成をサポートしているケースもあるため、見積もり時に確認しましょう。必要な手続きが完了した後、本体やダクト、ファンなどの設置工事を進めます。

STEP
設置後に性能確認を行って運用を開始する

設置工事が完了したら、すぐに通常の研究作業を開始するのではなく、装置が設計どおりの性能を発揮しているか確認することが重要です。フードの制御風速や排気風量などを測定し、有害物質を適切に捕集できる状態になっているか確認しましょう。

また、ドラフトチャンバー周辺に強い横風が発生していないか、研究室全体の給気と排気のバランスに問題がないかもチェックします。使用する研究者には、適切な前面扉の高さや器具の配置方法、異常時の対応などを共有しましょう。定期点検やフィルター交換を含めた維持管理計画も同時に作成します。

 

排気装置コンシェルジュ

 化学物質の確認から設計・設置・性能確認まで段階的に進めることで、安全で最適な研究環境を実現できます。

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研究所向け局所排気装置に関するよくある質問

最後に、研究所へ局所排気装置を導入する際によくある疑問について解説します。必要な設備や性能は、使用する薬品や作業条件によって異なるため、個別に確認することが重要です。

研究所では必ず局所排気装置を設置する必要がある?

すべての研究所に一律で局所排気装置の設置が義務付けられているわけではありません。必要な設備は、使用する化学物質、使用量、作業方法、作業場所などによって異なります。有機溶剤中毒予防規則や特定化学物質障害予防規則などの対象業務では、局所排気装置や密閉設備、プッシュプル型換気装置などによる対策が求められる場合があります。

また、法令上の設置義務がない作業でも、リスクアセスメントの結果として局所排気設備が有効な対策となるケースがあります。使用する試薬のSDSや作業条件を確認し、必要に応じて専門業者や所轄機関へ相談しましょう。

局所排気装置とドラフトチャンバーの違いは?

局所排気装置とは、有害物質が研究室全体へ拡散する前に発生源付近で捕集し、排気するための設備全般を指します。一方、ドラフトチャンバーは局所排気装置の代表的な形式の一つです。局所排気装置には、発生源を囲うドラフトチャンバーのほか、外付け式フード、フレキシブルアーム型、プッシュプル型などがあります。

ドラフトチャンバーは実験を行うスペースを箱状に囲い、前面から内部へ空気を吸い込むことで有害なガスや蒸気が研究者側へ流れるのを防ぎます。つまり、局所排気装置という大きな分類の中にドラフトチャンバーが含まれていると考えると分かりやすいでしょう。

ドラフトチャンバーとヒュームフードの違いは?

ドラフトチャンバーとヒュームフードは、一般的にはほぼ同じ設備を指す言葉として使用されています。いずれも化学実験などで発生する有害ガスや溶剤蒸気、粉じんなどを囲い込み、研究者側へ流出する前に排気する設備です。日本では「ドラフトチャンバー」や「ドラフト」と呼ばれることが多い一方、海外では「Fume Hood」などの名称が広く使われています。

メーカーによって製品名や表現が異なるため、名称だけで設備を判断する必要はありません。重要なのは、使用薬品に適した材質であるか、必要な制御風速や排気量を確保できるか、作業内容に合ったサイズになっているかという点です。

局所排気装置の制御風速とは?

制御風速とは、有害なガスや蒸気、粉じんなどが作業者側へ拡散するのを防ぐため、フード周辺や開口面などで確保すべき吸込み気流の速度です。必要な制御風速は、フードの形式や対象となる作業、適用される規則によって異なります。例えば有機溶剤を扱う設備では、囲い式や外付け式などフード形式ごとに基準が定められています。

一方で、すべての研究設備に同じ数値が適用されるわけではありません。また、装置の最大風量が大きくても、実際の作業位置で必要な制御風速を確保できなければ十分な対策とはいえません。設置後に実測して確認することも大切です。

局所排気装置にはどのくらいの排気風量が必要?

局所排気装置に必要な排気風量は、フード形状や開口面積、必要な制御風速、発生源との距離、ダクト抵抗などによって異なります。そのため、「研究所では必ず毎分○㎥必要」と一律に決めることはできません。例えばドラフトチャンバーでは前面開口部を大きくするほど、同じ制御風速を維持するために多くの排気風量が必要になります。

また、外付け式フードは発生源との距離が離れるほど必要風量が増加します。必要以上に排気すると空調負荷も大きくなるため、単純に風量が大きい設備を選ぶのではなく、専門業者に計算してもらい適切な風量へ設計しましょう。

ダクトレス局所排気装置でも法令に対応できる?

ダクトレス型であるという理由だけで、有機則や特化則などへ自動的に対応できるわけではありません。法令上、局所排気装置などの設置が必要となる作業では、対象物質や設備構造、制御風速など所定の条件を満たす必要があります。一方、作業内容や設備によっては、一定の条件や手続きを経て通常とは異なる発散防止抑制措置を採用できる場合があります。

そのため、ダクト工事不要の設備を法令上必要な局所排気設備の代替として導入したい場合は、メーカーの商品説明だけで判断しないことが重要です。使用する化学物質や作業条件を整理した上で、メーカーや所轄の労働基準監督署などへ確認しましょう。

排気装置コンシェルジュ

 設置基準や装置の違い、制御風速・排気風量、法令対応まで、研究所向け局所排気装置の疑問をまとめて解説します。 

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研究所の局所排気装置のことなら排気装置ネットへ

研究所で局所排気装置の導入をお考えの方は、排気装置ネットへご相談ください。

研究室では、使用する有機溶剤や化学物質、発生するVOCや粉じん、作業方法によって必要な排気設備が異なります。従来型のドラフトチャンバーだけでなく、設置スペースを抑えたタイプや、大掛かりなダクト工事を抑えて導入できる設備を選ぶことで、既存研究室にも設置しやすくなる可能性があります。

排気装置ネットでは、研究内容や設置環境に応じた局所排気装置選びをサポートしています。「どの機種を選べばよいか分からない」「工事費をできるだけ抑えたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

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