局所排気装置は、有害物質の曝露を防ぐために発生源で捕集して屋外へ排気する重要設備です。ただ、囲い式・外付け式・プッシュプル型など方式が多く、法令要件や運用ルールも絡むため「何を選び、どう使えばいいか」で迷いがちです。
本記事では、局所排気装置の基礎から種類の違い、選定ポイント、届出・点検・正しい使い方まで整理し、現場の安全と法令遵守に直結する判断軸をわかりやすく解説します。

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局所排気装置の基礎知識
局所排気装置は「なぜ必要か」「どう機能するか」「どこで必要になりやすいか」を押さえると、方式選定や運用設計がブレません。まずは基本を整理しましょう。
局所排気装置が必要とされる理由
局所排気装置は、粉じんや有機溶剤蒸気などが作業場全体に広がる前に、発生源の近くで吸い込み作業者の吸入リスクを下げる設備です。全体換気だけでは発生源付近の濃度を下げきれず、呼吸域で曝露が起きやすくなります。局所で捕集できれば拡散を抑え、周囲作業者への影響も最小化できます。さらに有機則・特化則・鉛則などで設置や性能確保が求められる場面が多く、安全衛生の中核となります。
「発生源で捕集して屋外へ排気する」仕組みの全体像
局所排気装置は、フード(吸込み口)で汚染空気を捕集し、ダクトで搬送して、必要に応じて空気清浄装置を通し、排風機で屋外へ排気するのが基本構成です。重要なのは、フード形状・位置、開口面積、風量、ダクト抵抗、ファン能力が整合していることです。ここがズレると制御風速が不足し、スイッチが入っていても効いていない局排になります。導入時に性能測定と調整を行い、記録として残すことが安定運用の土台です。
設置が求められやすい現場
局所排気装置が必要になりやすいのは、有機溶剤を使う塗装・洗浄・接着、特定化学物質を扱う反応・混合・加熱、粉じんが発生する研磨・切断・粉体投入などの工程です。工場・作業場に加え、研究施設や実験室ではドラフトチャンバーなどの囲い式が一般的です。同じ工程でも作業者の動線や空調の吹き出しで気流が乱れると性能が落ちるため、現場環境込みで設計する必要があります。

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局所排気装置の種類と特徴
局所排気装置は大きく3方式に分類されます。囲い式・外付け式・プッシュプル型の特徴を理解すると、作業に合う選定がしやすくなります。
囲い式(ブース型)
囲い式は、発生源をフードで三方向以上から囲い込み、拡散を物理的に抑えながら内部で捕集する方式です。ブース型やドラフトチャンバーが代表例で、漏れが起きにくく安定した捕集がしやすいのが強みです。一方で作業空間が限定され、対象物が大きい作業や人の出入りが多い工程では不向きな場合があります。運用では開口部を広く開けると性能が落ちるため、開口は必要最小限を徹底することが重要です。
外付け式(アーム型)
外付け式は可動アームで吸込み口を発生源へ近づけて捕集する方式で、作業の自由度が高いのが特徴です。側方・上方・下方吸引などがあり、物質の性状と作業姿勢に合わせた使い分けが必要です。ただし捕集は距離に強く依存し、吸込み口が離れたりズレたりすると捕集効率が急落します。現場で「邪魔だから退避」の運用ミスが起きやすいため、位置決めルールと教育がセットで必要です。
プッシュプル型換気装置
プッシュプル型は、吹き出し(プッシュ)と吸引(プル)で気流を制御し、汚染物質を吸込み口へ導く方式です。必要な制御風速を抑えられる場合があり、排気量を抑えたい現場で有効です。密閉式(送風機あり/なし)や開放式などがあり、換気エリアの開放度で設計要件が変わります。空調の風や人の動きで気流が乱れると効果が低下しやすいので、立ち位置と周辺気流まで含めた運用設計が重要です。
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局所排気装置を選ぶポイント
方式選びは「何を吸うか」「どう作業するか」「どの性能が必要か」で決まります。設備単体ではなく、配置と運用まで含めて判断しましょう。
扱う有害物質の種類・性状に合う方式・フード形状を選ぶ
粉じん・蒸気・ミストなど対象の性状で最適解は変わります。粉じんは舞い上がりやすく囲い込みが有効な場面が多く、蒸気は上昇しやすいなど拡散特性が異なります。発生量が多い工程では小型フードでは追いつかず、囲い式やプッシュプルが必要になることもあります。フード開口が広すぎると風速不足、狭すぎると作業性低下につながるため、捕集したい位置を明確にして形状を決めることが重要です。
発生源の位置と作業動作に適合すること
「設計通りに置けるか」だけでなく、「毎日の作業でその状態を維持できるか」が成否を分けます。固定工程で囲えるなら囲い式が安定しますが、対象が動く工程は外付け式やプッシュプルが現実的です。外付け式は退避させたまま作業しがちなので、アームの定位置や手順書に組み込む工夫が必要です。作業動作と干渉しない設計にすると、使われる局排になり安全性が上がります。
必要な制御風速・捕集性能を満たせる設計か
局排は「吸っている感」ではなく、制御風速・風量・ダクト抵抗・ファン能力のバランスで性能が決まります。囲い式は開口面の風速、外付け式は作業位置の風速、プッシュプルは気流の安定性が肝です。フィルター目詰まりやダクト汚れで性能は落ちるため、点検しやすい構造と余裕ある設計が望まれます。導入時に性能測定と記録を残せる体制があるかも重要です。
周囲の気流影響を受けにくい配置か
空調の吹き出し、扇風機、開閉扉、人の通行などで捕集気流が乱れると性能は低下します。特にプッシュプル型は気流制御が前提なので、乱れがあると拡散抑止効果が落ちやすい点に注意が必要です。対策は配置だけでなく、空調向きの調整、立ち位置、物の置き方(吹き出しを塞がない)まで含めて設計することです。設備単体でなく現場全体の気流計画として考えると失敗が減ります。
法令要件と運用・保守まで含めて無理がないか
局排は設置して終わりではなく、届出、点検、記録保存、作業者教育まで含めて運用する必要があります。対象物質によって有機則・特化則・鉛則などが関わり、管理項目が変わります。年1回の自主検査と記録保存が基本で、性能低下を放置すると法令違反や健康被害につながります。測定対応、部品供給、復旧速度など保守体制も含めて、現場の体制で回るかを確認しましょう。
設置前に押さえる注意点
導入前の確認不足は、追加工事・性能不足・是正指導の原因になります。設計に入る前に、現場条件と手続きを固めましょう。
物質の性質と作業方法に合う方式を選ぶ
最も多い失敗は、作業に合わない方式を選び、結果として捕集できないことです。発生が広範囲に移動するのに囲い式を選ぶ、舞い上がりが大きい作業に小型外付け式を当てるなどが典型です。物質の性状(揮発性、粒径、比重、温度)と発生の仕方(点/面、連続/断続)を整理し、作業動作(立ち位置、工具の動き、搬送)まで含めて方式を決めましょう。作業動画の共有はミスマッチ防止に有効です。
自治体条例や排気方法の制約を事前に確認する
屋外排気は基本ですが、立地や周辺環境によって排気方向・臭気・騒音などの配慮が必要になる場合があります。排気口の位置・高さ・向き、処理方式(フィルターや吸着材)の要否が変わり、後からの変更は工事費が膨らみがちです。建物の外壁・屋上の取り回し、既存ダクトとの干渉、騒音許容などを早めに確認し、排気計画を先に確定させると手戻りを防げます。
労働基準監督署への届出と、記録保存のルールを確認する
局所排気装置は、設置・移設・主要構造の変更などで届出が必要になる場合があります。対象物質や設備区分で要否が変わるため、計画段階で確認が重要です。加えて、年1回の自主検査と記録保存が求められるため、「届出→施工→性能確認→記録運用」まで一連で設計しておくと安心です。安全衛生担当と連携し、書類と点検が回る体制を作ってから着工しましょう。
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局所排気装置を導入する一般的な流れ
導入は「選定→設計→施工→教育→維持管理」の順で進めると、性能不足や手戻りを防げます。
まずは専門家へ相談し、要件と方式を整理する
メーカーや専門業者に相談し、物質・作業内容・法令要件から方式と性能を整理します。自己判断だと基準未達や運用しづらい設計になりがちです。対象物質の情報と作業手順を共有し、捕集ポイントを明確化しましょう。
現地調査で動線・干渉・設置スペースを確認する
現地調査では発生源位置、動線、空調の風、既存設備との干渉、電源・排気経路を確認します。詰めが甘いと「邪魔で使われない」問題が起きます。運用前提の配置を固めることが重要です。
設置工事と性能確認(基準を満たす状態へ調整)
フード・ダクト・ファン・清浄装置を設置し、制御風速などの性能確認を行います。測定結果に応じて調整し、基準を満たす状態に仕上げます。ここが品質の要です。
作業者教育で「誤った使い方」をなくす
電源確認、フード位置、立ち位置、開口部の扱いなどを具体的に教育します。日常点検を習慣化すると「効いていない局排」を早期に発見できます。
定期メンテナンスで性能低下と法令違反を防ぐ
年1回以上の自主検査と記録保存を行い、目詰まりや劣化による性能低下を防ぎます。性能低下は法令違反にもつながるため、点検計画を運用ルールに組み込みましょう。
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これから導入するなら発散防止抑制装置もおすすめ!
屋外排気が難しい現場や、移設・増設が多い現場では選択肢になります。局排との違いとメリットを理解して検討しましょう。
発散防止抑制装置とは?
発散防止抑制装置は、ダクトで屋外排気を行わず、フィルターや吸着材などで有害物質を捕集・低減し、拡散を抑える装置です。屋外排気経路が確保できない現場で検討されます。ただし、対象物質や条件によって要件があり、場合によっては特例実施許可申請など手続きが必要になることがあります。導入前に物質区分と求められる管理水準を確認し、代替として成立するか専門家と判断しましょう。
発散防止抑制装置のメリット(コンパクトで持ち運びができることを踏まえて解説)
最大の利点は、ダクト工事を抑えやすく、導入のハードルを下げられることです。コンパクトな機種はレイアウト変更が多い現場でも扱いやすく、必要な場所へ持ち運んで対策できるのが強みです。排気口の制約を受けにくく、近隣への臭気・騒音面の調整がしやすい場合もあります。一方で吸着材やフィルター管理が性能を左右するため、交換頻度と消耗品コストを見積もり、点検・記録が回る運用設計にすることが重要です。
よくある質問(FAQ)
導入前後でつまずきやすい「費用」「点検」「届出」「改造」について、基本を整理します。
導入費用の目安はどのくらいかかる?
費用は方式と規模で大きく変わります。囲い式は本体が高額になりやすく、ダクト・ファン・電気工事が加わります。外付け式は導入しやすい一方、必要風量を確保するためにファンやダクトが増強されると上がります。プッシュプル型は設計要件が多く現地条件の影響を受けやすいのが特徴です。見積もりは本体だけでなく、工事一式・性能測定・点検費・消耗品まで含めた総額で比較しましょう。
点検は自社でできる?業者に依頼すべき範囲は?
日常点検は電源ON、異音、吸込みの確認など自社でも可能です。ただし自主検査では制御風速などの測定と記録が必要なため、専門業者へ依頼するのが一般的です。形式的な確認だけだと性能低下に気づかず、曝露リスクや法令違反につながります。自社で行う範囲と業者依頼範囲を分け、スケジュール化することが重要です。
届出とは何を提出する手続きで、いつ必要になる?
届出は、設置・移設・主要構造の変更などの際に、所轄の労働基準監督署へ提出する手続きです。対象物質や設備区分で要否が変わるため、計画段階で確認が必要です。届出だけでなく、設置後の自主検査と記録保存もセットで求められます。導入では「届出→施工→性能確認→記録運用」まで一連で設計し、書類準備は業者と連携するとスムーズです。
既存設備を改造して局排にできる?更新タイミングの見極め方
改造で局排化できる場合はありますが、必要な制御風速を確保できるか、ダクト・ファン能力が足りるかが鍵です。フード追加だけでは性能が出ないことも多く、漏れや抵抗で不足します。古い設備は部品供給や保守面のリスクもあります。更新判断は、性能測定で不足が出る、故障が増える、作業内容が変わるなどが目安です。改造と更新の総額・停止リスクを比べ、止めない運用を軸に判断すると失敗しにくくなります。
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