局所排気装置が壊れると、吸い込み低下によるばく露リスクや異臭・粉じん拡散、最悪の場合は火災につながることもあります。原因はフィルタ目詰まりなどの軽微なものから、ファン・モーター劣化、制御機器の故障までさまざま。
本記事では、壊れたときにまず取るべき安全行動、症状からの原因の切り分け、現場でできる一次点検、修理費用の相場までをまとめて解説します。復旧を急ぎつつ、再発を防ぐポイントも押さえましょう。
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局所排気装置が壊れる原因とは?
局所排気装置の故障は、吸い込みの低下や停止など目に見える症状として表れます。原因は大きく、目詰まりなどの運用起因、回転機器の劣化、電気・制御系の不具合に分かれます。
フィルタの目詰まりやダクト内の粉じん堆積
フィルタの目詰まりやダクト内の粉じん堆積は、風量を大きく落とし、装置全体に負荷をかける代表的な原因です。捕集量が増えると差圧が上がり、ファンは同じ風量を維持できず吸い込みが弱くなります。さらにダクト内部に堆積が進むと、抵抗増で風量不足が慢性化し、作業点で有害物が滞留しやすくなります。結果としてモーター過負荷や異音、停止を招くこともあるため、定期的な清掃・交換と差圧管理が重要です。
ファン・モーター・軸受けの摩耗や劣化
ファンやモーター、軸受けの摩耗・劣化は、異音や振動、回転不良として現れやすい故障要因です。ベアリングの摩耗やグリス切れが起きると振動が増え、羽根車のバランス崩れや固定部の緩みを誘発します。振動が続くと周辺のボルト緩みやダクト接続部の割れにつながり、性能低下が加速します。長期稼働や粉じん環境では劣化が早まるため、振動・温度・音の変化を日常点検で拾い、早期の部品交換で停止を防ぎます。
配線不良や制御機器(インバータ等)の故障
配線不良や制御機器の故障は、突然の停止や警報、ブレーカー落ちなど電気的トラブルとして発生します。端子の緩みや劣化、結露・粉じんによる短絡、アース不良などが原因で、過電流や過熱が起きることがあります。インバータ搭載機では、設定ミスや冷却不良、寿命部品の劣化でエラー停止しやすい点にも注意が必要です。異常表示の内容を記録し、無理な再起動を繰り返さず、電気系統は有資格者の点検につなげるのが安全です。
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局所排気装置が壊れたときに最初にやるべきこと
故障時は復旧よりも安全確保が最優先です。ばく露や火災などの二次災害を防ぐため、作業停止・換気・危険物確認・記録の順で落ち着いて対応します。
事故防止のために作業を止めて換気と隔離を優先する
局所排気装置が停止したり吸い込みが弱い場合は、まず該当作業を止め、作業者を安全な場所へ退避させます。発生源が有機溶剤や粉じんであれば、装置が効かない状態で作業を続けるほど空気中濃度が上がり、健康障害のリスクが増します。可能なら一般換気を最大化し、扉の開放や送排風で滞留を減らします。同時に、危険区域を区画して立ち入りを制限し、復旧までの間は代替手順(マスク着用や作業延期)を明確にして事故を防ぎます。
有機溶剤や粉じんなど危険物の有無を確認して応急対応する
次に、取り扱っていた物質の危険性を確認し、必要な応急措置を優先します。溶剤であれば容器の密栓、こぼれの回収、火気の排除を徹底し、臭気や刺激が強い場合は速やかに退避します。粉じん作業では、乾式で掃き集めると再飛散しやすいため、可能なら湿式清掃やHEPA対応の集じん機など再飛散を抑える方法を選びます。化学物質の場合はSDSを確認し、必要な保護具(防毒マスク・保護メガネ・手袋等)を適切に使用します。
破損箇所の記録を残して復旧までの運用ルールを決める
復旧を早め、再発を防ぐために、症状と状況を記録します。いつから、どの作業中に、どんな異音・振動・エラー表示が出たか、停止のきっかけは何かを写真やメモで残すと、業者の原因特定がスムーズです。また、復旧までの暫定運用も決めます。対象作業の停止範囲、代替設備の使用可否、作業者の保護具ルール、立ち入り制限、点検完了までの再稼働禁止などを明文化し、現場に周知してリスクを最小化します。
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局所排気装置が壊れたときに起きやすい症状
故障のサインは、風量低下だけでなく、異音・異臭、警報や停止など複合的に出ることが多いです。症状を整理すると原因の切り分けが早くなります。
吸い込みが弱い風量が落ちたと感じる
最も多い症状が吸い込みの低下です。以前より臭いが残る、粉じんが舞う、フード近くでティッシュが吸われにくいなど体感で気づくケースもあります。原因としてはフィルタ目詰まり、ダクト堆積、ダンパ閉塞、フード位置ズレなどが典型です。風量低下を放置すると作業点での捕集ができず、環境測定や安全基準に影響する可能性があります。差圧計がある場合は数値の上昇を確認し、清掃や交換の優先度を判断します。
異音や振動が出る焦げ臭いにおいがする
異音や振動は回転部のトラブルを疑う重要サインです。ベアリング摩耗、羽根車の汚れ付着、バランス崩れ、ボルト緩みなどで振動が増え、機械的損傷が進行します。焦げ臭いにおいはモーター過熱や電気部品の異常の可能性があり、重大故障につながる恐れがあります。異音が強い、振動が増えた、においが出た場合は無理に運転を続けず停止し、原因特定と点検を優先するのが安全です。
警報が鳴る停止するブレーカーが落ちる
警報や停止、ブレーカー落ちは電気系統や制御系の異常が疑われます。過負荷による保護動作、短絡や漏電、インバータの異常、冷却不良などで安全装置が働き、運転継続ができなくなることがあります。復旧を急いで再起動を繰り返すと、焼損や二次故障を招くリスクが高まります。エラーコードや表示内容を記録し、電源系統は有資格者または保守業者に切り分けを依頼し、原因が判明するまで運転は控えます。

現場でできる一次点検と応急処置
一次点検は「安全を確保しつつ、原因を大きく切り分ける」ことが目的です。無理な分解は避け、清掃や目視確認で改善する範囲を見極めます。
フィルタ清掃交換とプレフィルタの管理
風量低下が疑われる場合、最優先はフィルタ状態の確認です。プレフィルタがある機種は、ここが目詰まりすると急激に吸い込みが落ちるため、汚れ具合に応じて清掃・交換します。本フィルタも交換時期を過ぎると差圧が上がり、ファン・モーターに負荷がかかります。交換後に吸い込みが改善するかを確認し、改善した場合でも、目詰まり原因(粉じん量の増加、交換周期の不適合)を見直して再発を防ぎます。
フード開口やダンパの状態確認と簡易調整
フードの位置ズレや開口の塞がりは、設備自体が壊れていなくても性能を落とす要因です。フード前に資材が置かれていないか、フードと発生源の距離が適切か、ダンパが閉じ気味になっていないかを確認します。ダクト接続部の外れや破れがあると、吸っているつもりでも漏気で捕集できません。簡易調整で改善するケースもあるため、運用上の阻害要因を除去し、必要なら作業手順も含めて配置を整えます。
電源系統と異常表示の確認で危険を避ける
電気的な症状がある場合は、危険回避を最優先にします。ブレーカーが落ちた、焦げ臭い、異常表示が出る場合は、通電を続けると損傷拡大や火災の恐れがあります。エラー表示や警報内容、落ちた回数、停止のタイミングを記録し、再起動はむやみに行いません。外観で配線の損傷や焼け跡が見える場合は即時停止し、電気工事士や保守業者の点検に切り替えるのが安全です。
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局所排気装置の修理にかかる価格・費用は?
修理費用は「点検・診断」「部品交換」「測定・調整」の組み合わせで決まります。症状の記録があるほど無駄な再訪が減り、総額を抑えやすくなります。
出張点検費診断費の相場
初動で発生しやすいのが出張点検費と診断費です。現地で症状を確認し、風量や差圧、電流値、振動などを測って原因を絞り込みます。軽微な不具合ならこの段階で復旧することもありますが、部品取り寄せが必要な場合は再訪となり費用が増える傾向です。見積もりでは、出張費、作業工数、休日対応の割増、測定の有無が含まれているかを確認し、緊急対応の範囲も事前に整理しておくと安心です。
部品交換の費用目安
部品交換は交換対象で大きく変動します。フィルタ交換は比較的安価に収まる一方、ファン・モーター交換や軸受け交換は工数が増えやすく、制御機器(インバータや制御盤部品)は部品代が高くなりがちです。さらに、ダクトの破損や漏れがある場合は、部材費に加えて高所作業や足場、溶接・保温など付帯工事が発生することがあります。見積もりでは「部品代」と「交換工賃」が分かれているか、交換後の試運転・測定が含まれるかを確認すると比較しやすくなります。
局所排気装置の選びのポイント
故障対応の延長で更新や増設を検討するなら、性能設計と保守体制を重視すると失敗が減ります。導入後の点検しやすさまで含めて選びましょう。
作業内容に合うフード形状と捕集方式を選ぶ
局所排気は「何を、どこで、どの方向に飛ばすか」で最適解が変わります。溶剤の蒸気、粉じん、ミストなど発生形態に応じて、囲い式、外付け式、スロットフードなど形状を選ぶことが重要です。フードが合っていないと、どれだけ高性能なファンでも捕集できず、結果的に無理な風量運転で故障が増えます。現場の作業姿勢や設備配置も踏まえ、捕集点がズレにくい設計かを確認するのがポイントです。
風量設計とダクト設計の提案力を確認する
壊れやすさの背景には、無理な風量設定やダクト抵抗の増大が潜むことがあります。ダクト経路が長すぎる、曲がりが多い、口径が不足していると、ファンに負荷がかかり故障率が上がります。提案時には、必要風量の根拠、ダクト径・経路、圧力損失の考え方、将来の増設余地まで説明できるかを確認しましょう。測定・調整まで含めて性能保証に近い形で対応してくれる業者だと、導入後のトラブルが減りやすいです。
点検体制と保守契約の内容で選ぶ
局所排気は「導入して終わり」ではなく、点検・清掃・交換で性能を維持する設備です。保守契約の範囲(定期点検の頻度、緊急対応、消耗品の供給、風量測定の有無)を確認し、故障時の一次対応が早い体制かを見極めます。フィルタの型番供給が長く続くか、制御機器の更新対応があるかも重要です。現場の担当者が点検しやすい構造や、差圧表示など劣化が見える化されている機種を選ぶと運用が安定します。
局所排気装置が壊れたら発散防止抑制装置もおすすめ
局所排気装置が故障すると、有機溶剤蒸気の捕集ができず、中毒リスクが一気に高まります。修理や更新までの代替策として、発散防止抑制装置を活用することで、安全性を確保しやすくなります。
発散防止抑制装置とは?
発散防止抑制装置とは、有機溶剤などの有害物質が作業空間へ広がる前に、囲い込み、吸着、気流制御などの方法で発散を抑える設備や仕組みの総称です。ダクトで屋外へ排気する方式に限らず、作業点近くで蒸気を抑え、作業者の呼吸域に入らない環境をつくることを目的とします。
移動式で使えるタイプもあり、局所排気装置が故障して修理待ちの間や、恒久設備の設置が難しい現場でも導入しやすい点が特徴です。効果は作業環境測定などで確認しながら運用します。

局所排気装置との違い
局所排気装置は、発生源近くで有害物質を吸い込み、ダクトを通じて屋外へ排出することを前提とした設備です。一方、発散防止抑制装置は、必ずしも排気を伴わず、拡散そのものを抑える点に特徴があります。
そのため、ダクト工事や大規模な設置が不要なケースもあり、短期間で導入しやすくなります。局所排気装置が壊れた場合、復旧まで無対策で作業を続けるのは危険ですが、発散防止抑制装置を暫定的に使うことでリスク低減が可能です。ただし、恒久対策としては適用条件の見極めが重要です。
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よくある質問
よくある疑問は「止めるべきか」「どこまで現場で直せるか」「記録はどうするか」です。安全と法令対応の観点で押さえると判断がぶれにくくなります。
局所排気装置が壊れたままでも作業してよいのか
基本的には推奨できません。局所排気が機能していない状態では、有害物質が作業空間に滞留しやすく、健康障害や事故のリスクが上がります。特に有機溶剤や粉じんなど、ばく露管理が必要な作業では影響が大きくなります。どうしても継続が必要な場合でも、代替の換気設備、適切な保護具、作業時間の制限、濃度管理など追加の安全対策が必要で、現場判断だけで進めず安全管理者や専門家の指示を仰ぐのが安全です。
フィルタ交換だけで直るケースと直らないケース
吸い込み低下の原因が目詰まり中心であれば、フィルタ交換や清掃で改善するケースは多いです。一方、交換しても改善しない場合は、ダクト堆積や漏れ、ダンパ不良、ファンの劣化、回転数制御の異常など別原因が疑われます。差圧や風量の測定ができると切り分けが早く、交換前後の数値比較で効果を確認できます。原因が複合していることも多いため、短期的に直っても再発する場合はダクト清掃や機器点検まで含めた対策が必要です。
点検記録は何を残せばよいかどれくらい保管するか
点検記録は、実施日、点検者、対象設備、点検項目、結果、是正措置、交換部品、測定値(風量や差圧など)、異常の有無を残すのが基本です。故障時はエラー表示、停止状況、異音・異臭の有無、写真、再現条件もあると原因究明に役立ちます。保管期間は法令や社内ルール、監査要件に左右されますが、少なくとも一定期間は遡って確認できる状態にしておくと、指摘対応や再発防止に有効です。紙でも電子でもよいので、誰が見ても追える形式に統一しましょう。

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