局所排気装置のデモ・トライアルとは?実機貸出の流れ・費用や確認ポイントを解説

局所排気装置のデモ・トライアルとは?実機貸出の流れ・費用や確認ポイントを解説

局所排気装置を導入する際は、カタログに記載された処理風量やフィルター性能だけでなく、実際の作業環境で十分な効果を得られるか確認することが重要です。有機溶剤やVOCの種類、発生量、フードの位置、周囲の気流などによって、装置の吸引・脱臭効果は変わります。

導入前にデモやトライアルを利用すれば、自社工場へ実機を設置し、濃度低減効果や稼働音、操作性、設置性などを具体的に検証できます。本記事では、局所排気装置のデモ・トライアルの内容や利用するメリット、申し込みから導入までの流れ、費用、測定項目、法令上の注意点を詳しく解説します。

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目次

工事不要で設置できる排気装置|比較表

BA500SBA400TBA400S
BA500SBA400TBA400S
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用途・位置づけ揮発性有機溶剤(VOC)用の小型局所脱臭装置。 揮発性有機溶剤(VOC)用の小型局所脱臭装置。揮発性有機溶剤(VOC)用の小型局所脱臭装置。
主な特徴ダブルの活性炭+HEPAフィルタでVOC成分を強力除去。大容量活性炭フィルター、自動流量制御、液晶画面、温度センサーによる安全運転を搭載。 活性炭+HEPAフィルタの2段構成でVOC・臭気・細かい塵に対応。自動流量制御、液晶画面、温度センサーによる安全運転を搭載。 活性炭+HEPAフィルタの2段構成でVOC・臭気・細かい塵に対応。自動流量制御、液晶画面、温度センサーによる安全運転を搭載。 
施工性ダクト工事不要で、低コスト設置・移動対応。 ダクト工事不要、キャスター付きで移動しやすい。 ダクト工事不要、キャスター付きで移動しやすい。 
寸法(H×W×D)975 × 440 × 515 mm ※公式ではBA500T本体仕様として掲載、BA500Sは基本性能・サイズ同等。 745 × 450 × 515 mm。 745 × 450 × 515 mm。 
重量45 kg ※同上。 25 kg。 25 kg。 
電源・周波数115V・50/60Hz ※同上。 100–240V・50/60Hz。 100–240V・50/60Hz。 
騒音値70 dBA未満(最大風速時)。 70 dBA未満(一般的吸引速度時)。 70 dBA未満(一般的吸引速度時)。 
消費電力1,100W。 1,100W。 1,100W。 
最大ブロワー静圧9,600Pa。 9,600Pa。 9,600Pa。 
最大ブロワー吸引率300㎥/hr(推奨200㎥/hr)。 300㎥/hr(推奨200㎥/hr)。 300㎥/hr(推奨200㎥/hr)。 
一次フィルターC001 BA500用フィルター(活性炭、約21kg)。 H001 プレフィルター(不織布、約0.6kg)。 H001 プレフィルター(不織布、約0.6kg)。 
二次フィルターC002 共通フィルター(活性炭・ガラスファイバー、約18kg、捕集効率99%@0.3μm)。 C002 共通フィルター(活性炭・ガラスファイバー、約18kg、捕集効率99%@0.3μm)。 C002 共通フィルター(活性炭・ガラスファイバー、約18kg、捕集効率99%@0.3μm)。 
向いている使い方の傾向VOC対策をより強めたい現場、発散防止抑制措置対応を重視する現場向き。これはダブル活性炭と公式の機種位置づけからの整理です。 粉じん・臭気・VOCをバランスよく抑えたい汎用用途向き。これはフィルター構成と公式説明からの整理です。 BA400Tと同等サイズ・性能で、ステンレス外装を重視したい現場向き。 

局所排気装置のデモ・トライアルとは?

局所排気装置のデモ・トライアルは、購入前に実機の吸引性能や操作性を確かめるためのサービスです。実際の作業環境で使用することで、仕様書だけでは判断しにくい効果や運用上の課題を確認できます。

局所排気装置のデモとは実機の動作や吸引性能を確認するサービス

局所排気装置のデモとは、メーカーや販売会社が用意した実機を動かし、吸引方法や処理能力、操作性などを確認するサービスです。メーカーのショールームで実施する場合のほか、担当者が工場や研究施設を訪問し、作業現場で装置を稼働させる場合もあります。実際にフードへ手を近づけて吸引状態を確認したり、風速計やVOC測定器を使って性能を測定したりすることが可能です。ただし、デモの実施場所や使用できる物質には制限があるため、希望する検証内容を事前に相談しましょう。

局所排気装置のトライアルとは実際の作業環境で一定期間試用するサービス

局所排気装置のトライアルとは、デモ機を自社の工場や研究室などへ設置し、数日から数週間程度にわたって試用するサービスです。短時間のデモとは異なり、通常の作業工程や稼働時間に近い条件で性能を検証できます。作業者ごとの使いやすさやフードの取り回し、フィルターの消耗状況、長時間運転時の稼働音や排熱なども確認可能です。繁忙時や複数ラインの同時稼働時まで検証できれば、導入後に必要となる処理能力や台数も判断しやすくなります。

導入前に実機を試すことで現場とのミスマッチを防げる

カタログに記載されている最大風量やフィルター性能は、一定の試験条件で測定された数値です。実際の現場では、発生源とフードの距離や周囲の気流、溶剤の使用量、作業者の動きによって捕集効果が変わります。デモやトライアルを行えば、装置を設置できなかった、吸引力が足りなかった、音が大きかったといった導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。必要に応じてフードやダクト、フィルターの仕様を変更し、現場に合う構成を探せることもメリットです。

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局所排気装置のデモ・トライアルを利用するメリット

デモやトライアルでは、吸引・脱臭効果から設置性、騒音、ランニングコストまで実機で確認できます。導入効果を客観的な数値で示せるため、機種選定だけでなく社内稟議にも役立ちます。

実際に使用する有機溶剤やVOCに対する吸引・脱臭効果を確認できる

有機溶剤やVOCは物質によって性質や臭気、フィルターへの吸着しやすさが異なります。そのため、トルエンに効果がある装置でも、アセトンやIPA、MEKなどに同じ効果が得られるとは限りません。デモでは、メーカーが使用を認めた条件のもと、現場で扱う物質に対する捕集・脱臭性能を確認できます。装置の稼働前後や吸込口・排気口で濃度を測定すれば、感覚だけでは分からない低減効果も比較可能です。安全データシートを提出し、対象物質に適した吸着材やフィルターを選定してもらいましょう。

設置場所や作業工程に適した風量・本体サイズを判断できる

十分な処理風量を備えた装置でも、フードが発生源から離れていると有害物質を捕集できない可能性があります。デモ機を実際の作業場所へ設置すれば、発生源との距離やフードの向き、作業者の動線を含めて吸引状態を確認できます。本体が通路を塞がないか、作業台の周囲へ無理なく配置できるかといった設置性の検証も可能です。複数の運転モードを試し、通常作業に必要な風量と本体サイズのバランスを確認すれば、過剰な能力や性能不足を避けやすくなります。

稼働音や排熱が周囲の作業へ与える影響を確認できる

局所排気装置はファンを使用するため、運転中には一定の音や振動、排熱が発生します。静かな検査室や研究室では、カタログ上の騒音値が低くても、反響や設置場所によって会話や集中作業へ影響する場合があります。デモでは、通常使用する風量で装置を一定時間運転し、作業者が負担を感じないか確認しましょう。排気の向きや温度、床へ伝わる振動、アラーム音なども確認対象です。必要に応じて防振材の使用や設置位置の変更、排気方向の調整を検討します。

導入効果を数値化して社内稟議や予算申請の根拠にできる

局所排気装置の導入には、本体代だけでなく設置費や測定費、保守費などもかかります。デモ前後のVOC濃度、フードの風速、臭気指数などを測定すれば、投資によって得られる効果を社内へ具体的に説明できます。作業環境の改善に加え、苦情の減少や作業中断時間の短縮、保護具使用時の負担軽減なども整理すると、費用対効果を示しやすくなります。測定条件や結果を報告書として残し、見積書と一緒に提出すれば、稟議や予算申請を進めるための有力な資料になります。

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局所排気装置のデモ・トライアルがおすすめの企業

有機溶剤やVOCの対策方法を決められない企業や、既存設備の性能に課題がある企業には実機検証が適しています。工事が難しい現場や、装置を移動して使いたい場合にも有効です。

有機溶剤やVOCによる臭気・健康被害への対策を検討している企業

塗装、印刷、接着、洗浄などの工程では、有機溶剤やVOCが揮発し、臭気や作業者のばく露につながることがあります。発生量や拡散状況が把握できていない企業は、装置を購入する前にデモを利用するのがおすすめです。実際の作業中に濃度や気流を確認すれば、発生源で捕集すべきか、工程を囲うべきかなど、適切な対策方法を検討できます。頭痛や不快感といった申告がある場合も、臭いの有無だけで判断せず、専門家へ相談して客観的な測定とリスク評価を行うことが大切です。

現在使用している局所排気装置の吸引力に課題を感じている企業

既存の局所排気装置を運転していても、フードの位置やダクトの詰まり、フィルターの目詰まり、ファンの劣化などにより、十分な性能を発揮できていない場合があります。臭いが残る、煙やミストが作業者側へ流れるといった課題がある企業は、既存装置の点検と併せて新しい装置を試すとよいでしょう。デモでは既存設備と候補機種を同じ条件で運転し、風速や濃度を比較します。単純に風量の大きい機種へ交換するのではなく、フード形状や設置方法を含めて改善策を検討することが重要です。

ダクト工事が難しく工事不要の小型装置を検討している企業

賃貸工場やテナント、研究室では、建物の構造や契約条件によって屋外排気用のダクト工事ができないことがあります。このような現場では、フィルターで有害物質を捕集し、処理後の空気を室内へ戻す可搬型装置が候補になります。ただし、工事不要の装置を置くだけで、法令上必要な局所排気装置の代わりになるとは限りません。デモでは吸着性能や排気濃度、フードの捕集状態を確認するとともに、適用法令や必要な許可についてメーカー、専門家、所轄の労働基準監督署へ相談しましょう。

複数の製造ラインや作業場所で装置を移動させて使用したい企業

製造品目や稼働ラインが頻繁に変わる現場では、固定式の局所排気装置よりも、キャスター付きの可搬型装置が使いやすい場合があります。デモ機を実際に移動させれば、通路の段差や扉の幅、電源コードの長さ、移動後のフード調整にかかる時間を確認できます。ただし、必要な時間に装置が別工程で使われていると、作業を開始できない可能性があります。各工程の稼働時間や物質の発生量を整理し、共用できるのか、ラインごとに専用機を置くべきかまで検証しましょう。

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局所排気装置のデモ・トライアルを利用する流れ

デモ・トライアルは、問い合わせ、現場情報の共有、機種選定、設置・測定、結果の比較という順序で進めるのが一般的です。検証目的と合格基準を事前に決めておくと、導入判断がしやすくなります。

手順1|メーカーや販売会社へデモ・トライアルを申し込む

まずはメーカーや販売会社のWebサイト、電話、問い合わせフォームからデモ・トライアルを申し込みます。希望機種が決まっていない場合は、現在の臭気や吸引に関する課題を伝え、対応可能な装置を提案してもらいましょう。問い合わせ時には、デモを希望する場所、時期、試用期間、対象物質、検証したい項目を伝えるとスムーズです。無料貸出と記載されていても、運搬費や出張費などが発生する場合があります。貸出条件、対応地域、キャンセル条件、破損時の負担も併せて確認してください。

手順2|使用物質・作業工程・現在の課題を担当者へ伝える

担当者との打ち合わせでは、使用している有機溶剤や薬品の名称、使用量、作業時間、発生源の位置などを具体的に共有します。商品名だけでは成分を判断できないことがあるため、可能であればSDSも提出しましょう。現在使っている装置の仕様や作業環境測定結果、臭気が強くなる時間帯なども重要な情報です。作業者が感じている問題や近隣からの苦情などを含め、何を改善したいのか明確に伝えます。機密情報を含む場合は、開示できる範囲や秘密保持の方法を事前に相談してください。

手順3|設置環境に合った機種・フード・フィルターを選定する

共有した情報をもとに、メーカーや販売会社が必要な処理風量、本体サイズ、フード形状、フィルター構成を検討します。有機溶剤蒸気には活性炭などの吸着材、粉じんにはHEPAフィルターなど、対象物質に合った捕集方式が必要です。発生源の形状や作業者の手の動きを踏まえ、囲い式や外付け式など適切なフードを選びます。可燃性物質を扱う場合は、防爆性や静電気対策についても確認が欠かせません。候補が複数ある場合は、比較する条件をそろえて試せるよう調整しましょう。

手順4|実際の作業場所へデモ機を設置して効果を測定する

デモ当日は、担当者の指示に従って実機を設置し、運転前の濃度や風速などを測定します。その後、通常と同じ作業を行い、装置の稼働前後でVOC濃度、フードの風速、臭気、粉じんやミストの拡散状態を比較します。フードの位置や風量を変え、それぞれの結果を記録すると適切な条件を判断しやすくなります。測定中は、作業量や室温、扉の開閉、空調の運転状況も記録しましょう。通常より発生量が少ない条件だけで評価すると、導入後に性能不足となる可能性があります。

手順5|測定結果と見積もりを比較して正式導入を判断する

試用終了後は、測定結果を整理し、あらかじめ決めた目標値や合格基準を満たしているか評価します。濃度低減効果だけでなく、作業性や騒音、設置スペース、保守方法、フィルター交換頻度も確認しましょう。正式見積もりでは、本体価格、運搬・設置費、測定費、消耗品費、電気代、保守契約まで含めた総費用を比較します。効果が不足している場合は、フードやフィルターの変更、上位機種への切り替え、台数追加などを再検討します。法令適合についても確認したうえで導入を決定してください。

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局所排気装置のデモ・トライアル前に準備する情報

デモを円滑に進めるには、対象物質、作業工程、設置環境、現在の測定結果を整理する必要があります。情報が具体的であるほど、適切な機種を選び、実態に合った条件で検証しやすくなります。

使用している有機溶剤・薬品・VOCの種類とSDS

最初に、作業で使用している有機溶剤や薬品、インク、塗料、接着剤、洗浄剤などの製品名と成分を整理します。メーカーから提供されるSDSには、含有成分、危険有害性、管理濃度、適切な保護具、保管方法などが記載されています。複数の薬品を混合する場合や、加熱によって別の物質が発生する場合は、その条件も伝えましょう。対象物質が分かれば、メーカーは吸着材との相性や必要量、引火性への対応などを検討できます。SDSが古い場合は、供給元から最新版を入手しておくことも大切です。

有害物質が発生する作業内容・頻度・作業時間

局所排気装置の必要性能は、物質の種類だけでなく、塗布、洗浄、混合、乾燥、印刷などの作業内容によっても変わります。1回あたりの使用量、1日の作業回数、連続稼働時間、作業者数を整理し、有害物質が多く発生する工程を特定しましょう。容器を開ける瞬間や部品を乾燥させる時間など、作業の一部で濃度が上昇するケースもあります。作業工程を写真や動画、配置図で共有すると、担当者が発生源と作業者の位置関係を理解しやすくなり、適切なフードや設置場所を提案できます。

設置予定場所の寸法・電源・周辺設備・換気状況

設置予定場所については、床面積や天井高、作業台の寸法、通路幅、本体を置けるスペースを測定します。使用できる電源の電圧や容量、コンセントの位置、延長コードの使用可否も確認が必要です。エアコン、扇風機、給排気口、開放される扉や窓など、気流へ影響する設備も配置図へ記載しましょう。可搬型装置を移動させる場合は、段差や傾斜、エレベーターの寸法も確認します。可燃性ガスや蒸気が発生する場所では、電気機器の防爆要件について専門家へ相談してください。

現在の作業環境測定結果と改善したい目標値

過去に作業環境測定やVOC濃度測定、風速測定を行っている場合は、その結果を準備します。測定日、測定位置、作業条件、使用量、空調の状態が分かる資料があると、現在の課題を正確に把握できます。デモでは、法令上の管理濃度や社内基準を踏まえ、どの数値まで改善したいか目標を設定しましょう。ただし、簡易測定器の表示値だけで法令適合を判断できるとは限りません。必要に応じて作業環境測定士などの専門家へ依頼し、適切な方法で効果を評価することが重要です。

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局所排気装置のデモ・トライアルにかかる費用と期間

デモ機の貸出条件はメーカーや機種によって異なり、無料でも運搬費や測定費が必要な場合があります。貸出日数だけでなく、費用の対象範囲と延長時の料金を事前に確認しましょう。

デモ機の貸出料金は無料の場合と有料の場合がある

局所排気装置のデモ機は、購入を検討している企業を対象に無料で貸し出されることがあります。一方、試用期間が長い場合や高額な機種、特殊なフィルターを使用する場合は有料になることもあります。無料貸出であっても、対象地域や期間、利用目的、担当者の立ち会いなどの条件が設定されているケースがあります。試用中に使用したフィルターや部品の費用を請求される可能性もあるため、何が無料に含まれるのか確認しましょう。正式導入時に貸出料金が購入代金から差し引かれるかも確認ポイントです。

運搬費・出張費・設置費・測定費が別途かかることがある

デモ機本体の貸出が無料でも、工場までの往復運搬費、担当者の出張費、搬入・設置費が別途必要になる場合があります。大型機種や階段搬入、遠方への配送では費用が高くなる可能性があります。また、VOC濃度や風速を専門の測定器で確認する場合、測定費や報告書作成費が発生することもあります。特殊なフードやダクト、専用フィルターを試す場合は、その製作費も確認しましょう。見積書では費用項目と負担範囲を明確にし、返送時の梱包や配送をどちらが手配するかも決めておくと安心です。

トライアル期間は作業内容や検証項目によって異なる

トライアル期間は、短ければ1日程度、長ければ数週間程度になることがあります。通常作業における吸引効果だけを確認する場合は短期間でも検証できますが、フィルターの消耗や長時間運転の影響を確認するには、一定の試用期間が必要です。曜日や製造品目によって使用量が変わる現場では、発生量が多い日を含めて日程を組みましょう。貸出期間の起算日が発送日か到着日か、延長できるか、延長料金はいくらかも確認が必要です。返却期限を過ぎないよう、測定と社内評価の日程を事前に決めておきます。

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局所排気装置のデモ・トライアルで行いたい効果測定

導入効果は臭いの感じ方だけで判断せず、濃度、風速、処理風量、拡散状況などを測定して評価します。装置の稼働前後を同じ条件で比較し、測定位置や作業状況も記録しましょう。

導入前後のVOC濃度や有機溶剤濃度を測定する

デモでは、装置を停止した状態と稼働させた状態で、作業場所のVOC濃度や対象となる有機溶剤の濃度を測定します。作業者の呼吸域、発生源の周辺、室内の代表的な位置、装置の排気口など、目的に応じて測定点を設定しましょう。簡易VOCモニターは変化を確認するために便利ですが、物質ごとの正確な濃度を示せない場合があります。法令上の評価が必要な場合は、作業環境測定士などへ相談してください。測定時間や作業量、室温、換気状態をそろえて比較することが、信頼できる結果を得るポイントです。

フード開口面の風速や装置の処理風量を確認する

局所排気装置が有害物質を捕集できるか判断するには、フード開口面の風速や発生源周辺の吸込み気流を確認する必要があります。風速計を使って複数の位置を測定し、風速の偏りや不足がないか調べましょう。カタログの処理風量が十分でも、フードの形状やダクトの抵抗によって実際の風速が低下することがあります。作業者の手や製品が気流を遮る状態も再現し、蒸気や粉じんが呼吸域へ流れないか確認します。適用される法令の制御風速などを満たすかは、専門家による確認が必要です。

臭気・粉じん・ミストの拡散状況を目視や測定器で確認する

臭気については作業者の感想だけでなく、臭気測定器や対象物質の測定結果を組み合わせて評価します。粉じんやミストは、デジタル粉じん計などを使用すると拡散量の変化を確認できます。安全が確保できる場合は、気流の可視化によってフードへ取り込まれる流れを確認する方法も有効です。目視できる煙が吸い込まれていても、目に見えない蒸気が作業者側へ漏れている可能性があります。発生源の正面だけでなく、作業者の呼吸域や隣接する工程への拡散まで確認し、対策範囲を判断しましょう。

フィルターの吸着量と交換時期の目安を確認する

活性炭フィルターは有機溶剤を吸着し続けると飽和し、出口側へ対象物質が漏れ始める可能性があります。トライアル中は使用物質の量、稼働時間、入口・出口濃度を記録し、吸着能力と交換時期の目安を確認しましょう。ガス状物質では、圧力損失だけから活性炭の飽和を正確に判断できないため、出口濃度や使用時間による管理が重要です。メーカーへ交換判定の方法や推奨周期、フィルター価格、廃棄・再生方法を確認します。高湿度や複数物質の混在によって吸着性能が変わる可能性も考慮してください。

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局所排気装置のデモ・トライアルにおける法令上の注意点

実機で効果を確認できても、その結果だけで法令適合を判断することはできません。対象物質や作業方法に応じて適用法令を特定し、設備要件、届出、測定、検査の必要性を確認しましょう。

デモで効果を確認できても法令への適合が保証されるとは限らない

デモで臭気やVOC濃度が低下しても、装置の構造、制御風速、排気方法などが法令上の要件を満たしているとは限りません。簡易測定で良好な結果が得られた場合も、それだけで正式な作業環境測定や設備性能の確認に代えることはできません。対象物質、使用量、作業場所、作業方法によって求められる措置は異なります。導入前にはSDSと作業実態をもとに適用法令を確認し、メーカーや労働衛生の専門家、所轄の労働基準監督署へ相談しましょう。必要な局所排気装置等の設置・移転・変更では、事前の届出が求められる場合もあります。

有機則・特化則・粉じん則など適用される法令を確認する

有機溶剤を扱う作業には有機溶剤中毒予防規則、特定化学物質には特定化学物質障害予防規則、粉じん作業には粉じん障害防止規則が適用される可能性があります。物質名が似ていても規制区分が異なるため、SDSの法規制情報と実際の作業内容を照合することが重要です。対象業務では、局所排気装置の設置だけでなく、作業主任者の選任、保護具、健康診断、作業環境測定などが必要になる場合があります。厚生労働省の職場のあんぜんサイトや法令本文を確認し、不明点は専門家へ相談してください。

局所排気装置の代替として使用する場合は発散防止抑制措置を確認する

有害物質をフィルターで清浄化して室内へ戻す装置などを、法令上必要な局所排気装置の代替として使用する場合は、発散防止抑制措置に関する制度の確認が必要です。有機則などに基づく特例では、作業場の濃度を一定の状態に維持できることや、必要な能力を持つ専門家による確認などが求められ、所轄労働基準監督署長の許可が必要となる場合があります。ほかの事業場で同型機が許可された実績があっても、自社への適用が自動的に認められるとは限りません。厚生労働省の実施要領を確認し、個別に相談しましょう。

設置後は点検・定期自主検査・作業環境測定が必要になる場合がある

対象となる局所排気装置では、設置後も性能を維持するための点検や定期自主検査が必要です。有機則の対象設備では、原則として一年以内ごとに一回の定期自主検査が定められ、有機溶剤作業主任者には局所排気装置などを一月を超えない期間ごとに点検させる規定があります。また、対象となる屋内作業場では、六カ月以内ごとに一回の作業環境測定が必要になる場合があります。詳しい検査項目は有機溶剤中毒予防規則などを確認し、検査・測定記録も適切に保存しましょう。

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局所排気装置のデモ・トライアルで失敗しないためのポイント

デモでは、通常より負荷の軽い条件だけでなく、実際の作業に近い条件を再現することが重要です。外乱気流や維持費も含め、導入後も継続して性能を維持できるか確認しましょう。

実際の作業と同じ物質・使用量・稼働時間で検証する

少量の溶剤を短時間だけ使用したデモでは、通常稼働時に必要な吸引能力やフィルター寿命を正確に判断できません。安全上可能な範囲で、実際に使用する物質、1回あたりの使用量、作業回数、連続稼働時間を再現しましょう。生産量が曜日や時期によって変わる場合は、負荷が高い条件でも検証することが大切です。メーカーの立ち会いがある時だけ作業方法を変えると、導入後に期待した効果を得られない可能性があります。作業者の動きや容器の開閉、乾燥工程まで含め、通常の手順に近い状態で試してください。

エアコンや扇風機など外乱気流の影響も含めて確認する

局所排気装置の捕集性能は、エアコンや扇風機、開放された扉、給気口などから生じる外乱気流の影響を受けます。フードの吸込み気流より強い横風が発生すると、有害物質がフードへ入らず、作業者側へ流れる可能性があります。デモでは、通常どおり空調設備を運転し、人や台車の移動、扉の開閉なども含めて気流を確認しましょう。時間帯によって風向きが変わる現場では、複数の条件で測定します。問題がある場合は、フードの位置変更や囲いの追加、給気方法の改善などを検討してください。

臭いの感覚だけでなく濃度や風速などの数値で評価する

臭いの感じ方には個人差があり、嗅覚が慣れると有害物質が残っていても臭いを感じにくくなることがあります。反対に、低い濃度でも強い臭気を感じる物質があるため、無臭になったことだけで安全性を判断できません。デモでは、対象物質の濃度、総VOC濃度、フードの風速、装置の処理風量などを測定し、客観的な数値で比較しましょう。測定日時、位置、作業量、空調状態も記録すると、再現性を確認できます。法令上の評価が必要な場合は、適切な資格と方法による測定を依頼してください。

本体価格だけでなくフィルター交換費や電気代も比較する

局所排気装置を選ぶ際は、本体価格だけでなく、導入後に継続して発生する費用も確認する必要があります。特にフィルター式装置は、対象物質の種類や発生量によって交換頻度が変わり、年間コストへ大きく影響します。デモ結果をもとにフィルター寿命を見積もり、交換部品代、作業費、廃棄・再生費を算出しましょう。定格消費電力と1日の稼働時間から電気代を試算し、定期点検や測定、修理、保守契約の費用も加えます。数年間の総保有コストで複数機種を比較することが大切です。

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デモ・トライアル後に局所排気装置を選ぶポイント

実機検証後は、対象物質との適合性、吸引性能、設置性、維持管理体制を総合的に評価します。測定結果が良くても、交換部品やサポートを継続的に確保できるか確認が必要です。

使用する有機溶剤・VOCに対応したフィルターを搭載しているか

フィルター式の装置では、対象となる有機溶剤やVOCを十分に吸着できるフィルターが搭載されているか確認します。一般的な活性炭にも種類があり、物質の分子量、濃度、温度、湿度によって吸着性能が変わります。酸性ガスや特殊な化学物質では、添着活性炭など専用の吸着材が必要になる場合があります。複数の溶剤を同時に使用すると、吸着材の中で競合が起こり、想定より早く性能が低下する可能性もあります。SDSをメーカーへ提出し、適合性、吸着容量、交換判定方法を文書で確認しましょう。

発生量に対して十分な処理風量・吸引性能があるか

必要な処理風量は、発生源の大きさ、有害物質の発生量、フード形式、発生源とフードの距離などによって異なります。最大風量が大きいだけでは、作業者側への拡散を防げるとは限りません。デモで測定した風速や濃度の結果をもとに、通常時だけでなく最大負荷時にも十分な捕集性能があるか確認しましょう。フィルターの使用によって圧力損失が増加した状態でも必要性能を維持できることが重要です。風量を上げなければ効果を得られない場合は、騒音や消費電力への影響も評価してください。

作業場所へ設置できる本体サイズと移動性を備えているか

本体寸法が設置スペースに収まるだけでなく、作業者の動線や設備の保守スペースを妨げないか確認します。フィルター交換時には扉やカバーを開けるため、周囲に一定の空間が必要です。可搬型を選ぶ場合は、キャスターの耐久性やロック機能、本体重量、取っ手の位置、段差を越えられるかも確認しましょう。移動するたびにフードやホースの接続へ時間がかかると、装置が使われなくなる可能性があります。電源や排気方向を含め、各作業場所で同じ性能を再現できるか検証することが大切です。

測定・保守・フィルター交換などのサポートを受けられるか

局所排気装置は導入後も、風量の確認、清掃、フィルター交換、ファンやダクトの点検などが必要です。メーカーや販売会社が、性能測定、定期点検、修理、交換部品の供給に対応しているか確認しましょう。法令上の届出や発散防止抑制措置に関する相談を希望する場合は、どこまで支援を受けられるのかも重要です。故障時の連絡窓口、訪問可能地域、代替機の有無、部品の納期、保証期間を比較してください。担当者だけに頼らず、社内でも点検方法や交換時期を管理できる体制を整えましょう。

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局所排気装置のデモ・トライアルに関するよくある質問

デモ機の料金や貸出期間、試用場所はメーカーごとに異なります。希望条件を問い合わせ時に伝え、運搬費や測定費、対象物質に関する制限を含めて確認しましょう。

局所排気装置のデモ機は無料で借りられますか?

無料で貸し出すメーカーもありますが、機種や期間によっては有料です。無料の場合でも、往復運搬費、出張費、設置費、測定費、使用したフィルター代が別途必要になることがあります。申し込み前に費用の対象範囲を確認しましょう。

自社工場で局所排気装置を試すことはできますか?

自社工場へデモ機を持ち込み、実際の作業環境で試せる場合があります。ただし、対応地域、搬入経路、電源、対象物質、安全管理などの条件があります。SDSや作業内容、設置場所の写真を事前に提出し、実施可否を確認してください。

デモ・トライアルではどのくらいの期間試用できますか?

試用期間は1日から数週間程度まで、メーカーや検証内容によって異なります。吸引効果だけでなく、長時間運転やフィルターの消耗も確認する場合は期間を長めに設定します。延長の可否、追加料金、貸出期間の起算日も確認しましょう。

局所排気装置のことなら排気装置ネットへ

局所排気装置の選定では、有機溶剤やVOCの種類、発生量、作業工程、設置環境に合わせて吸引性能やフィルターを検討することが大切です。排気装置ネットでは、工場や研究施設が抱える臭気・有害物質の課題に応じて、機種選定やデモ機の利用について相談できます。ダクト工事が難しい現場や、可搬型の小型装置を検討している場合も、まずは現在の作業状況やSDSをご用意のうえお問い合わせください。実機による効果確認と費用の比較を行い、自社の作業環境に適した装置を選びましょう。

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